第4回平間塾オンライン写真展

三輪 僚子(RYOKO MIWA)

父の機嫌を伺いながら過ごしていた子供の頃、
気が付くと物事の判断基準の大半は「父に怒られるかどうか」だった。
幼い頃の父親像を脳内で誇張させ恐怖のシンボルにしていた私は
言い訳をしたくなるときはいつも頭の片隅に父を置いていた気がする。

この長年引きずったトラウマから脱却しようと
目の前の父に向き合ったら、確かに怖いけど怖くない。
私の記憶の中の父はもういなかった。
それと同時に本当に向き合わなくてはいけないのは自分自身だとはっきり分かった。

そろそろ自分の人生の責任は自分で取るときが来た。

1989年、岐阜県生まれ。
中学時代から写真を撮るようになる。
写真館・スタジオ経験を経て、2018年に平間至氏に師事。
平間写真館TOKYOでカメラマンも務める。