第4回平間塾オンライン写真展

杉本 久美子(KUMIKO SUGIMOTO)

子どもの頃、祖母の家に遊びに行くと、叔母の部屋からはいつもピアノの音が聞こえていました。
私は叔母に、何だか通じるものを感じていて、周りの人と叔母との間に自分がいるような感覚を持っていました。
彼女が音楽の世界で思うように生きられず、段々と周りの人との繋がりや心も壊れていく様子をみるうちに、
自分を自由に表現することは、私にとって『いけないこと』『恐いこと』になっていきました。
今でもその恐れは、心の深いところにゆらゆらと湧き上がるけれど、
表現したい心はどうしようもなくそこにあって、大切な私の宝物なのです。

子どもの幼稚園で写真を撮る係になったことをきっかけに、 2014年頃から日々の生活の中で感じたことを写真に撮るようになる。