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祝!平間至30周年写真展@塩竈ひらま写真館

Wednesday, September 16th, 2020

『Motor Drive』は写真館の写真への反抗、

そして平間写真館TOKYOは再生であり自立だった

― 平間至

 

1995年に出版された写真集『Motor Drive』でセンセーションを巻き起こし、タワーレコードの「No Music, No Life?」キャンペーンをはじめ〝音楽が聞こえてくるような躍動感あふれるポートレート″によって、新しいスタイルを打ち出した宮城県塩竈市出身の写真家・平間至。

 

2020年は、平間至にとってカメラマンデビュー30周年となる記念すべき年です。「平間至30周年記念写真展@塩竈・ひらま写真館」は、2015年、東京・三宿にオープンした平間写真館TOKYOで撮影されたポートレート群<平間写真館大博覧会>と、『Motor Drive』に代表されるシリーズ<Still Movies>、これら2本の代表的シリーズから精選した約70点で構成する展覧会です。

本展会場は、平間の祖父が開業した塩竈のひらま写真館。写真家・平間至の原点ともいえる場です。写真館は、自らを育んだ場所でありながら、次第に反抗し乗り越えるべき存在、という矛盾をはらんだ場となっていきました。平間に大きな転機が訪れたのは、2011年の東日本大震災。震災に見舞われた故郷・塩竈でも多くの命が失われた時、〝生き生きとした魂を残す場所″として写真館の開業を決意。2015年、平間写真館TOKYOをオープンします。

 

〝写真館への反抗″としての<Still Movies>、〝再生であり自立だった″平間写真館TOKYOで撮影された人々の記憶を紡ぎ続けるポートレート。この2本のシリーズは対照的でありながら、どちらも平間至の写真に対する姿勢を雄弁に物語るものです。本展は、これらのシリーズを初めて同時に展示する貴重な機会となります。さらに、塩竈・ひらま写真館に保存されていた平間家のアルバムに残されていた写真を公開することで、受け継がれたDNAが、それぞれの時代に応じて形を変えながらも再生していく、というストーリーを感じていただけるものと思います。

新型コロナウィルスの感染拡大に世界中が見舞われた2020年。当たり前だった日常が、何の前触れもなく当たり前でなくなる現実を突き付けられ、不透明な未来に向けて多くの問いが投げかけられている今だからこそ、「写真は、人をつなぐものだと思うのです。例えば、亡くなったおじいちゃんの写真が無かったら、なかなか思い出すきっかけがない。生きている人同士もそうですが、人の気持ちを伝えること、未来に残していくことが写真の大切な役割。」と語る平間至の作品群は、写真によって〝伝えること、残していくこと″の大切さ、切実さを大きく問いかけることと確信します。

 

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会期:2020年10月10日(土)~10月18日(日)

   10時~17時(月~金)、11時~19時(土・日)

会期中無休。入場無料。

 

会場:ひらま写真館

   〒985-0021 宮城県塩竈市尾島町 18-14 

   問合せ先:平間写真館TOKYO TEL: 03-6413-8400 

 

協力:平間写真館TOKYO、コンタクト、東京カラー工芸社、株式会社くろしお

 

*新型コロナウィルス感染症への対応について、ご来場の皆さまへのお願い

・外気取り入れによる換気・空調を定期的に実施いたします。

・会場各所に手指用アルコール消毒液を設置いたします。

・ご来場の際には、マスクの着用と検温へのご協力をお願いいたします。

・混雑時には、入場制限をさせていただく場合がございます。